金融機関から資金調達ができなかったケースはよく見聞きします。しかし旧態依然として自助努力のない事業体には融資しがたいというのは金融機関からしたら当然ともいえます。

反面、将来性があり返済がほぼ確実に履行されると見込んだ事業体には、融資したいという部分もあります。将来性と返済財源があることを疎明できれば融資の確率は高まります。

融資申請の際には、決算書を提出しますので、金融機関は決算書を重視しています。これは先ほどの返済財源を決算書から図っているからです。では決算内容があまり良くない場合は、融資は無理なのでしょうか？

決算内容があまり良くなくても融資が出るケースはあります。決算書は過去のデータであり、現在進行形の情報ではありません。もちろん実績や定数情報重視を、金融機関は重要視しますので、融資についての大きなウェイトを占めることは事実です。しかし決算書には、事業体の将来性や市場における自社の優位性などは現れません。だとすればこれらの将来性や自社の優位性を表し、金融機関に論理的に説明できれば、融資への道は開けてくる可能性はあります。